
仮想通貨に関連して、よく疑問に思われる事が、
「仮想通貨と電子マネーって何が違うの?」
という事が挙げられます。
正直イマイチ違いがわからないですよね。この記事では、仮想通貨と電子マネーの違いについて詳しく解説していきます。結論から言うと、全く別物です!!!
電子マネーとは?
電子マネーと聞いてあなたはどういったものが頭に浮かびますか?
日本でも一般的に知られているのは、「Suica」とか「WAON」「楽天Edy」「nanaco」など様々な種類があります。
電子マネーとは、現金の代わりに予めチャージ(補充)または自動チャージしたカード、またはクレジットカードでの自動引き落とし(後払い)を設定したカードやスマホなどで支払いをすることができる電子的のお金の事を言います。
ここではわかりやすく「ビットコイン」でお話していきます。
ビットコインと電子マネーの違い① 価格が変動するかしないか
電子マネーの場合、10000円分のチャージして何か買い物をしようとすると、まず日本円で10000円をチャージします。チャージした分だけ買い物が出来たり様々なサービスを受けることが出来ますよね?
例え、円安になろうと、円高になろうとチャージした分の10000円は変わりありません。
ではビットコインではどうでしょう。
10000円分のビットコインを購入し、自分のウォレット(財布・口座)に入っているとします。
ビットコインを購入した時のレートが、1BTC=10000円だった場合、あなたは1BTCを受け取る事が出来ます。
しかし、ビットコインというのは日々レートが変動します。
昨日まで1BTC=10000円だったのに、今日は1BTC=9000円ということもあります。
そうなった場合、10000円払ったにも関わらず、9000円分のビットコインにしかなりません。
最近では、ビットコインで支払いが出来る店舗も増えてきていますが、
そういったお店でビットコインで10000円分の決済をしたい場合、その時のレートが1BTC=9000円だったら支払いが出来なくなってしまいます。逆に1BTC=11000円になる事もあるので、そういった場合はお得になるということですね!
ドルやユーロも同じように日々レートが変わっていますよね?
ビットコインも通貨なので世界中で取引されるので同じような扱いになります。
このように、電子マネーでは価格が固定されているのに対し、ビットコインなどの仮想通貨は価格が固定されずレートの変動があります。
ビットコインと電子マネーの違い② 移転出来るか出来ないか
電子マネー
電子マネーというのは基本的に発行母体というものがあります。
「Suica」であればJRが母体になっています。Suicaで支払ったお金は、JRに戻ります。
ですので、友人間でSuicaを使ってお金を移動させたりという事は出来ません。
ビットコイン
ビットコインなどの仮想通貨は、ウォレットを持っていれば個人間でもお金の移動が出来ます。
「通貨」として法定通貨と同じように受け渡しが出来るのが特徴です。
ですので、友人に「お前のジュース俺に売ってくれよ、ビットコインで払うから」なんて事も可能です。
もちろん相手もビットコインを受け取れるウォレットを持っている事が前提になりますが。
ビットコインなどの仮想通貨と電子マネーの違いをまとめると、
[wp-svg-icons icon=”checkmark” wrap=”i”]価格が固定されているかされてないか[wp-svg-icons icon=”checkmark” wrap=”i”]資金の移動が出来るか出来ないか
という事になります。もっと細かく言うと他にもありますが、
大きな違いというのはこの2つくらいでしょう。
仮想通貨と電子マネーのメリットデメリット
電子マネーのメリット
電子マネーのメリットとしてはやはり、価格の変動がないので安心感があります。
10000円のチャージをすれば、いつでも10000円分の利用が出来ます。
電子マネーのデメリット
先ほど言ったように、電子マネーはチャージすると資金の移動は出来ません。
電子マネーで支払いをすると、最終的にはその発行母体に支払うことになります。
その電子マネーが提供するサービスでしか利用出来ません。
仮想通貨のメリット
ウォレットを持っていれば、個人間でも24時間365日いつでも送金出来ます。
海外でも使う事が出来ます。
仮想通貨のデメリット
やはり24時間365日、価格の変動があるので、常にレートを気にしていなくてはいけません。
ただ、いつでも法定通貨やその他資産に変換が出来るので、例えば購入した時よりも価格が上がっていれば、その分得をするということになります。
仮想通貨も電子マネーもどちらもメリットデメリットというのはあります。
それぞれの用途をしっかりと理解しておきましょう。
まだまだ仮想通貨も普及段階であり、今後一般的に利用されるようになれば、価格の変動も少なくなり、より安定した利用が出来るようになると思います。